キュウソネコカミを未だコミックバンドだと言ってる人は『越えていけ/The band』聴いてくれマジで
【おもしろバンド】枠で紹介されがちなキュウソネコカミ。
【ネクストコミックバンド】を紹介する時にキュウソ的な〜という風なニュアンスで使われがちである。
いやいやいやいや、どうみても格好いいバンドでしょ。
たしかにルックスは並みである。
ついでに言うと歌もそこまで上手いとはいえない。
けれど演奏はなかなか良い。
さらに歌詞もかなり考えられている。
しかしロックバンドにおいて、ルックスや歌唱力なんてのは並みで良いのである。曲さえ良ければ、自分の思いをドドンと伝えることができるのならば。
どうしてキュウソネコカミはおもしろバンド枠に思われるのか。
それは伝えたいことをそのまま言う、かつ嫌味にならないように歌詞にするからだと思う。
「ブスではないけどかわいくない」とか、「スマホはもはや俺の臓器」とか「俺はお前のためには死ねない」とかね。
これが「サブカル女子にかわいい子はおらん」とか、「スマホないと死ぬ」とか「メンヘラウザすぎ勝手に◯ねや」になると批判をくらうけど、そこを上手いことオブラートにギリギリ包みながら、かつ伝えたいことをしっかり伝えてるのである。
ヤマサキセイヤ頭良すぎ。
そして、これらは売れるためにしている策だと思う。(私はね)
なぜなら『キュウソネコカミ』や『5RATS』のような【キュウソネコカミ】自身をうたった歌詞には「俺らはこんなポテンシャルでうだうだやってくつもりはない」とか「クールな音楽もやりたい でも分かりやすいものばかりが好まれる」と言ったように、今の姿は仮の姿だとはっきり言っているからである。
これがバンプになると「赤い星並べてどこまでも行くんだ」になる。分かりづらい。
売れるためには目立たないといけない→人とは違うことをしなければならない→面白おかしい歌詞にしよう!というロジックである(知らんけど)
んで、それを遠回しに伝えても伝わらなければ意味がない→だからスパッと直球勝負じゃ!ということなのだ。
つまり、上記の歌詞にあるように、いつまでもおもしろバンド枠にいるつもりはないということを、こちら側に宣言しているのだ。
そして、最新のシングル『越えていけ/The band』こそ、新しいキュウソネコカミの開幕だと思っている。
『the band』では、コミックバンドと思われがちだけど「ロックバンドでありたいだけ」と、俺たちはロックバンドであると言うことをちゃんと伝えているし、『越えていけ』だと「今までの自分を越えていくぞー」と、俺たちはこれからまだまだ変わるぜと、ちゃーんと伝えてくれてるのである。
個人的に、最近はどのバンドもなんとなく「歌詞重視」な傾向にあると思う。
(まあ、歌詞よくみたらええ事書いてるやんって言うのは多々あったから元々色々考えて書いてるとは思うけど。)
あの同じ言葉を繰り返すことで有名なKANA-BOONですら、新曲は歌詞重視なのだから。
この、歌詞をちゃんと見てもらえる確率の高いタイミングで『the band』や『超えていけ』を発表するのは、ヤマサキセイヤからの宣戦布告なのである。
「お前らァ!俺らはロックバンドやぞ!かっこええとこ見とけやァ!!」という風に。
ヤマサキセイヤ頭良すぎ。尊い。無理。
◯まとめ
多分これからの彼らはガラガラっと変わると思う。サウンドも歌詞も。
元々彼らは芸人じゃなくてロックバンドだし、セイヤさんは頭が良いから、どの道を選んでもきっと上手くいくし、面白おかしい歌詞じゃなくても私たちを楽しませてくれると思う。
だから彼らはコミックバンドじゃなくて、ロックバンドなのだと言いたいだけでした。
これは余談ですがセイヤさんと出身同じなので、これからもめちゃめちゃ肩持ちますし持ち上げます。よろしくお願いします。
ちゃんちゃん